看護用語集

放射線

ほうしゃせん

放射線は電離放射線と非電離放射線に分けられるが、一般的には電離放射線のことを指す。物質を構成する原子から電子を分ける(電離)能力をもち、粒子線および電磁波がある。放射線はあるエネルギーをもった波(振幅する光線)で、その強さ(波長)で分類され、波長が短いほどエネルギーが高く、長いほど低いことを示す。
粒子線にはα線、β線、中性子線などがあり、電磁波にはγ線、X(エックス)線がある。光や電波は人体の中に入り透過することはないが、X線は極めて波長が短いため、透過性をもっている。
電離放射線医療における応用は幅広く、代表的なものとして診断用X線検査のほか、高エネルギーX線を発生させて放射線治療を行うリニアック装置に用いられている。治療放射線として使用されているものとしては、X線、電子線、陽子線、重粒子線、α線、β線、γ線などがある。


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:笹鹿美帆子(有明医療大学看護学部看護学科 教授)

同音異義語・略語
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