咽頭反射
いんとうはんしゃ
咽頭反射とは、舌圧子で咽頭後壁、口蓋扁桃、舌根部などに触れると、咽頭筋が収縮して嘔気を起こす表在反射をいう。
咽頭の知覚は、舌咽神経と迷走神経に支配されている。また、咽頭反射は、口腔のより前方部の刺激でも起こる場合があり、この部位の神経支配は三叉神経である。従って、反射弓の求心路には舌咽神経や迷走神経のほか、三叉神経も含まれる。遠心路は迷走神経となっていることが多いが、舌咽神経や副神経も含まれることが考えられる。
なお、咽頭反射の強さは健常な場合でも個人差があり、欠如することもある。
■参考文献
●日本摂食嚥下リハビリテーション学会 医療検討委員会:摂食嚥下障害の評価 2019.P.19-20.(2024年8月30日閲覧)
https://www.jsdr.or.jp/wp-content/uploads/file/doc/assessment2019-announce.pdf
●高橋愼一:嚥下のメ力ニズム 口腔、咽頭、喉頭の構造と神経筋の機能. 診断と治療 2018;106(10):1190-4.
●平山惠造,監:臨床神経内科学 第4版.南山堂, 2006,p164.
●永井良三,他監:看護学大辞典 第6版.メヂカルフレンド社,2013.
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