言語的コミュニケーション障害
げんごてきこみゅにけーしょんしょうがい
言語的コミュニケーション障害とは、話す・聞く・読む・書くといった言語にかかわる能力に何らかの障害が生じ、言葉のやりとりに支障をきたす状態である。NANDA-Iの看護診断では「象徴(シンボル、記号)システムを受け取る・処理する・伝える・用いる能力のいずれかあるいはすべてが、低下・遅延・消失した状態1) 」と定義されている。
言語的コミュニケーション障害には、脳卒中や神経疾患、認知障害などによる言語機能の低下や、発声・発語器官の麻痺や欠損によって発話が困難になる、聴力の低下により会話の聞き取りが難しいなど、さまざまな身体的要因が存在する。そのほか、発達障害や心理的ストレスによって言葉の理解や表現が困難になるなど、発達上の要因や心理的要因も関与する。
看護師は、言語的コミュニケーション障害の要因をアセスメントし、患者さんの状態に応じて対応することが重要である。短期目標では、障害によって生じる健康リスクの予防に加え、患者さんと有効なコミュニケーションを図るための工夫を検討する。
例えば、理解力が低下している患者さんには、簡潔な言葉やイラスト、筆談を活用し、発声が困難な場合や難聴がある場合には補助具の使用や調整を行う。また、表情やジェスチャーなどの非言語的コミュニケーションが効果的なこともある。日常生活で必要になる代償手段を活用し、多職種と連携しながら、言語機能の回復とコミュニケーションの改善を支援する。
●用語を使用した例文
言語的コミュニケーション障害がみられる患者さんに五十音表を用いて意思疎通を図る
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断 定義と分類.第12版 医学書院,2021,p.318
言語的コミュニケーション障害には、脳卒中や神経疾患、認知障害などによる言語機能の低下や、発声・発語器官の麻痺や欠損によって発話が困難になる、聴力の低下により会話の聞き取りが難しいなど、さまざまな身体的要因が存在する。そのほか、発達障害や心理的ストレスによって言葉の理解や表現が困難になるなど、発達上の要因や心理的要因も関与する。
看護師は、言語的コミュニケーション障害の要因をアセスメントし、患者さんの状態に応じて対応することが重要である。短期目標では、障害によって生じる健康リスクの予防に加え、患者さんと有効なコミュニケーションを図るための工夫を検討する。
例えば、理解力が低下している患者さんには、簡潔な言葉やイラスト、筆談を活用し、発声が困難な場合や難聴がある場合には補助具の使用や調整を行う。また、表情やジェスチャーなどの非言語的コミュニケーションが効果的なこともある。日常生活で必要になる代償手段を活用し、多職種と連携しながら、言語機能の回復とコミュニケーションの改善を支援する。
●用語を使用した例文
言語的コミュニケーション障害がみられる患者さんに五十音表を用いて意思疎通を図る
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断 定義と分類.第12版 医学書院,2021,p.318
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