高齢者虚弱シンドローム
こうれいしゃきょじゃくしんどろーむ
高齢者虚弱シンドロームとは、加齢に伴い健康維持に必要な要素である身体的、精神的、社会的な機能が低下し、自立して生活する力が弱まった状態を指す。NANDA-Iの看護診断では「健康の側面(身体、機能、心理、社会)の1つ以上が衰えた高齢者が、障害などの健康上の弊害が起こりやすい、不安定な均衡動態に陥っている状態1)」と定義されている。
身体的な変化として、筋力の低下、運動機能の低下、食事摂取量の低下、体重減少がみられ、精神的な面では、認知機能の段階的な低下や意欲や判断力の低下などがみられる。社会的な側面には、孤立、社会的つながりの喪失、場合によっては経済的な困窮などが挙げられる。
糖尿病などの慢性疾患やポリファーマシーによる影響に加えて、加齢に伴う筋肉量の低下や骨密度の減少、活動量の減少、認知機能障害、不安、孤独な環境などが要因となり得る。
看護師は、患者さん一人ひとりの状況を把握し、食事が摂取できるような支援、定期的な運動習慣が得られるような環境調整、社会資源を活用して社会的なつながりが得られるような支援など、個別性のあるケアを実施していくことが重要である。
またポリファーマシーの管理や予防として、不必要な薬剤を服用していないかの確認や整理も行う。さらに、患者さんやその家族への支援や情報提供も行い、患者さんの自己管理能力を向上させることに努める。
●用語を使用した例文
看護師として高齢者虚弱シンドロームに適切に介入して生活機能の維持に努める。
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断.NANDA-I 看護診断 定義と分類.第12版.医学書院,2021年,p.160-1
身体的な変化として、筋力の低下、運動機能の低下、食事摂取量の低下、体重減少がみられ、精神的な面では、認知機能の段階的な低下や意欲や判断力の低下などがみられる。社会的な側面には、孤立、社会的つながりの喪失、場合によっては経済的な困窮などが挙げられる。
糖尿病などの慢性疾患やポリファーマシーによる影響に加えて、加齢に伴う筋肉量の低下や骨密度の減少、活動量の減少、認知機能障害、不安、孤独な環境などが要因となり得る。
看護師は、患者さん一人ひとりの状況を把握し、食事が摂取できるような支援、定期的な運動習慣が得られるような環境調整、社会資源を活用して社会的なつながりが得られるような支援など、個別性のあるケアを実施していくことが重要である。
またポリファーマシーの管理や予防として、不必要な薬剤を服用していないかの確認や整理も行う。さらに、患者さんやその家族への支援や情報提供も行い、患者さんの自己管理能力を向上させることに努める。
●用語を使用した例文
看護師として高齢者虚弱シンドロームに適切に介入して生活機能の維持に努める。
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断.NANDA-I 看護診断 定義と分類.第12版.医学書院,2021年,p.160-1
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