看護用語集

サイフォニング現象

さいふぉにんぐげんしょう

サイフォニング現象とは、シリンジポンプを使用している際にサイフォンの原理によって起こる意図しない薬液の急速投与を指す。
サイフォンの原理とは、液体を満たした容器に管を入れ、管の中を液体で満たしておき、管の先端の片方が容器よりも低くなるようした際に、汲み上げる仕組みがなくても高いところにある容器から液体が低いほうへ流れる原理のこと。シリンジポンプの位置を患者よりも高い位置に設置した場合に、この原理により薬液が設定したよりも急速に投与されることがあるため、設置位置には注意が必要となる。

参考文献
・峰島 三千男:【医療機器に関係する物理学】サイフォンの原理 ─シリンジポンプにおけるサイフォニング現象はなぜ生じるのか?─.Clinical Engineering 2022;33(3): 265-7.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:家吉望み(有明医療大学看護学部看護学科 准教授)

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