看護用語集

炎症性サイトカイン

えんしょうせいさいとかいん

炎症性サイトカインとは、炎症を促進する働きを持つサイトカインのこと。インターロイキン-1(IL-1)、インターロイキン-6(IL-6)、腫瘍壊死因子-α(TNF-α)などがあり、マクロファージや樹状細胞などから産生される。

炎症性サイトカインは、炎症を促進して体内に侵入した病原体を制御・根絶する役割を担っており、発熱をはじめ、リンパ球や好中球の活性化、腫瘍細胞などに対するアポトーシス誘導などを行う。

炎症性サイトカインに対して、炎症反応を抑制する働きを持つ抗炎症性サイトカインも存在し、インターロイキン-10(IL-10)やトランスフォーミング増殖因子-β(TGF-β)などが知られている。

■参考文献
●和田攻,他編:看護大事典 第2版.医学書院,2010,p.1167.
  ●医療情報科学研究所編:病気がみえる vol.6 免疫・膠原病・感染症 第2版.メディックメディア,2017.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:中村充浩(有明医療大学看護学部看護学科 講師)

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