看護用語集

クールボアジェ徴候

くーるぼあじぇちょうこう

クールボアジェ徴候とは、体表面から触知できる無痛性の胆嚢腫大のこと。遠位胆管がん、十二指腸乳頭がんなどでみられる。

胆嚢は、肝臓の右下面にあるナス形の器官で、肝臓で産生された胆汁を貯留・濃縮する働きをもつ。食事をすると、消化・吸収を助けるために胆嚢で貯留・濃縮された胆汁が流れ出し、総胆管を通ってファーター乳頭から十二指腸へ排出される。総胆管からファーター乳頭までの間が何らかの原因により閉塞すると、胆嚢内に胆汁がうっ滞して胆嚢腫大が起こり、クールボアジェ徴候が出現する。

■参考文献
●永井良三,監:看護学大辞典 第6版.メヂカルフレンド社,2013.p.539-40.
●坂井建雄,他:系統看護学講座 解剖生理学.医学書院,2016,p.86-92.
●土田明彦,監:病気がみえるvol.3 糖尿病・代謝・内分泌.メディックメディア,2014,p.274.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:杉田和代(有明医療大学看護学部看護学科 講師)

同音異義語・略語
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