看護用語集

ケルニッヒ徴候

けるにっひちょうこう

ケルニッヒ徴候とは、髄膜刺激症状の1つで、髄膜炎など中枢神経系の炎症を示唆する重要な臨床徴候である。

ケルニッヒ徴候評価方法
患者を仰向けに寝かせ、膝関節と股関節を90度に屈曲させた後、患者の膝をゆっくりと伸ばす。ケルニッヒ徴候が陽性である場合、膝を伸ばす動作によって腰部や脚の痛みが引き起こされ、膝の完全な伸展が困難または不可能となる。

ケルニッヒ徴候

Kernig's sign


ケルニッヒ徴候が陽性の場合には、髄膜炎や他の中枢神経系の炎症の可能性があるため、速やかに医師に報告する。評価する際は患者が不快や痛みを感じる可能性があるため、患者への事前説明や協力を得ることが大切である。

図/こさかいずみ


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:田仲珠恵(有明医療大学看護学部看護学科 教授)

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