発達課題
はったつかだい
発達課題とは、成長過程で次の段階に至るために要求される課題のこと。発達段階ごとに特有の発達課題があり、課題に取り組む過程では心理的・社会的危機が生じやすく、これを克服することで健全な成長につながっていく。
教育学者であるハヴィガーストと心理学者であるエリクソンがそれぞれ提唱した発達課題がよく知られている。ハヴィガーストは生涯を6つの段階〔①乳幼児期、②児童期、③青年期、④壮年期(成人初期)、⑤中年期(成人中期)、⑥老年期〕に区分し、各段階において個人が達成すべき5~10項目の発達課題を示している。
エリクソンは生涯を8つの段階に区分し、肯定的側面と否定的側面から各段階の発達課題を示している。
①乳児期:基本的信頼/基本的不信
②幼児期初期:自律性/恥・疑惑
③遊戯期:積極性/罪悪感
④学童期:勤勉性/劣等感
⑤青年期:同一性/同一性拡散
⑥前成人期:親密/孤独
⑦成人期:生殖性/停滞
⑧老年期:統合/絶望・嫌悪
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