看護用語集

錐体外路症状

すいたいがいろしょうじょう

錐体外路症状とは、錐体外路系が障害されたとき出現する症状のこと。錐体外路系は、大脳皮質から発生した運動刺激を脊髄に運ぶ経路で、錐体路以外のすべての中枢神経系の経路を指す。錐体外路系の障害を起こす代表的な疾患には、パーキンソン病やパーキンソン症候群がある。

錐体外路症状は、運動減少症状と運動過多症状に大別される。運動減少症状では、筋肉がこわばりスムーズな動きができなくなる筋強剛、動作が遅くなる運動緩慢・無動などが出現する。運動過多症状では振戦をはじめ、自分の意思とは無関係に身体が動いてしまうジストニアなどが現れる。

■参考文献
●永井良三,監:看護学大辞典 第6版.メヂカルフレンド社,2013.p.1180.
●三井良之,監:病気がみえるvol.7.脳・神経.メディックメディア,2017,p.182-4.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:杉田和代(有明医療大学看護学部看護学科 講師)

同音異義語・略語
錐体外路症状の同音異義語・略語は未登録です
「錐体外路症状」に関する看護記事
該当する記事がありません
新着の看護記事
  • 人気の看護記事