薬物動態
やくぶつどうたい
薬物動態とは、生体に投与・吸収された薬物が目的の臓器や部位に分布し、一定期間作用したのち、主に肝臓で代謝され、尿中・便中に排泄されるまでの経時的変化のことをいう。各プロセス〔吸収(absorption)、分布(distribution)、代謝(metabolism)、排泄(excretion)〕の頭文字をとって、ADMEと呼ばれることもある。
薬物動態は加齢とともに変化し、肝機能の低下により代謝が低下したり、腎機能の低下に伴い排泄が滞ることで、薬物が体内に蓄積されやすくなる。その結果、薬が効きすぎて、副作用が起こりやすい状態に陥るおそれもあるため、慎重に観察していくことが求められる。
■参考文献
●高村徳人:薬のうごきを「みえる化」する 一目で伝わるADME図鑑.南山堂,2020.
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