看護用語集

サーカディアンリズム

さーかでぃあんりずむ

サーカディアンリズムとは、生物に備わる約24時間周期のリズムのこと。概日リズム、生体リズム、概日周期とも呼ばれ、一般には体内時計といわれることもある。

もともと、ヒトのサーカディアンリズムの周期は約25時間であるが、外界からの刺激や時間の認識により1時間のずれが修正され、地球の1日(24時間)の周期に合わせて生活することができている。しかし、時差のある場所への旅行や夜間の仕事による環境の変化はリズムを乱し、時差ぼけや睡眠障害を引き起こす。

サーカディアンリズムの乱れにより睡眠障害が生じたときは、25時間周期を24時間周期に戻すために、睡眠・覚醒リズムを整えることが重要となる。睡眠に関与するメラトニンとよばれるホルモンは、明るい環境下では分泌が抑制されて覚醒をもたらし、暗い環境下では分泌が促進されて眠気をもたらすため、日中は光をしっかり浴び、夜間は消灯して休むことで、睡眠・覚醒リズムを整えることができる。

■参考文献
●井部俊子,他:概日リズム.図解看護・医学辞典 第8版.医学書院,2017,p.121.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:小野香奈(有明医療大学看護学部看護学科 助教)

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