リビングウィル
りびんぐうぃる
リビングウィル(living will)とは、人生の最終段階における事前指示書とも呼ばれる医療に関して患者の希望を記載した文書である。
リビングは「生きていること」、ウィルは「遺言書」を意味しており、医学的に回復の見込みがなく延命治療しか残されていない状態に陥ったことを想定して、その状態における治療についての意思をあらかじめ書面に記しておくことである。救急医療における終末期医療に関する提言(ガイドライン)でも「本人のリビング・ウイルなど有効なadvanced directives(事前指示)を確認する」1)と記載されており、リビングウィルを確認することが推奨されている。ただし、日本ではリビングウィルについての法的な規定はないため、医師に対して実施を強要することはできない。
一般的に、医療現場ではDNAR(Do Not Attempt Resuscitation)によって患者・家族の意思を尊重している。
引用・参考文献
1)日本救急医学会 救急医療における終末期医療のあり方に関する特別委員会:2.延命措置への対応.救急医療における終末期医療に関する提言(ガイドライン).日本救急医会誌 2007;18:784.
・鈴木志津枝, 内布敦子: 緩和・ターミナルケア看護論 第2版. ヌーヴェルヒロカワ. 2019. p.47‐48.
・公益財団法人 日本尊厳死協会
https://songenshi-kyokai.or.jp/living-will(2023年11月21日閲覧)
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