看護用語集

水様便

すいようべん

水様便とは、水様で固形物を含まない状態の便のことをいう。

一般的に便の水分含有量は、普通便で70〜80%程度、泥状便では80〜90%、水様便では90%以上となる。水分量が多くなる理由は、水分の吸収量の低下、腸管蠕動運動や腸液分泌の亢進のため、水分が過剰な状態で排泄されることなどによる。

水様便の原因はさまざまだが、感染症や薬剤性、過敏性腸症候群などが挙げられる。水様便が続くと脱水電解質異常が起こりやすく、注意が必要となる。

■参考文献
●永井良三,田村やよひ監:看護学大辞典 第6版.メヂカルフレンド社,2013,p.1189.
●野中廣志:看護に役に立つ検査事典.照林社,2017,p.104-107.
●福本陽平監:病気がみえるvol.1 メディックメディア,2015,p.8-14.


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:杉田和代(有明医療大学看護学部看護学科 講師)

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