看護用語集

疝痛

せんつう

疝痛とは、周期的、間欠的に生じる腹部内臓の激痛のことである。一般に「さしこみ」ともいわれる。管腔臓器(消化管、子宮、膀胱、尿管など)に存在する平滑筋の攣縮や臓側腹膜の急速な伸展・拡張により発生し、虫垂炎、尿管結石、胆石、総胆管結石、腸閉塞などで多くみられる。

疝痛が起こると、普通に立っていることができず冷や汗を流し、七転八倒の苦しみを訴える。体位や体動が痛みに影響するため、疼痛部に手を当て、痛みのある局所部の緊張を緩める体位をとることが多い。

治療は、原因療法(原因の精査とその除去)が基本となる。そのほかに対症療法として、局所の加温、鎮痛薬や鎮痙薬の投与が行われることもある。

■参考文献
●急性腹症診療ガイドライン出版委員会,編:急性腹症診療ガイドライン 2015 .医学書院,2015,p.52.(2023年5月30日閲覧)
https://minds.jcqhc.or.jp/docs/minds/acute-abdomen/acute-abdomen-chapter6.pdf


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:川上嘉明(有明医療大学看護学部看護学科 教授)

同音異義語・略語
疝痛の同音異義語・略語は未登録です
「疝痛」に関する看護記事
該当する記事がありません

ラウンジでの「疝痛」に関するコメント

該当する用語はありませんでした

    新着の看護記事
  • 人気の看護記事