スキン-テア
すきん-てあ
スキン-テアとは、「摩擦・ずれによって、皮膚が裂けて生じる真皮深層までの損傷(部分層損傷)をスキン-テア(皮膚裂傷)とする」1)と定義されている。脆弱で非薄化した皮膚に起こりやすく、高齢者にみられやすい。高齢者の皮膚は乾燥しやすく、乾燥した皮膚はよりスキン-テアになりやすいため毎日の保湿が必要である。ベッド柵に皮膚が接触したり、車いすの移乗時に皮膚が接触したりするだけでもスキン-テアが起こるため、保湿に加えた予防的ケアが重要である。四肢の皮膚を露出させないようアームカバーやレッグウォーマを着用したり、ベッド柵にクッション材を巻いたりするなどする工夫が必要である。
スキンテアが起きた場合は、創洗浄を行い、はがれた皮膚を元に戻した状態で、縫合や皮膚接合用テープなどで固定する。被覆材により、二次損傷起こる可能性があるため、非固着性ガーゼなどのはがしやすい被覆材を選択し創部を保護する。
引用・参考文献
1)一般社団法人 日本創傷・オストミー・失禁管理学会,編:ベストプラクティス スキン-テア(皮膚裂傷)の予防と管理.照林社,2015.
・島田珠美:創傷管理に関する地域・在宅看護技術 スキンテアの予防とケア. 系統看護学講座 地域・在宅看護の実践 地域在宅看護論2 第6版.医学書院.2022.p.217-219.
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