看護用語集

ギプスシャーレ

ぎぷすしゃーれ

ギプスシャーレとは、全周性に巻いていたギプス包帯を、上下半分に切ったもの。通常は下方のギプスをシャーレとして使用する。

骨折時の外固定法は「ギプス」「ギプスシャーレ」「ギプスシーネ」があり、受傷部分の状態により適切な方法を選択する。石膏やプラスチック素材のギプスがあるが、現在では水に濡らすと数分で固まる特殊なプラスチック素材のギプスを使用することが多い。

ギプスシャーレは、次のような際にギプスを上下にカットして作成し使用する。
・もともとギプス固定していた骨折部分が回復し、シャーレ固定でもよい場合
・ギプスによる受傷部分の血行障害などが認められ、圧迫除去が必要な場合

固定力は、ギプス>ギプスシャーレ+包帯固定>ギプスシーネ+包帯固定の順に緩やか。ギプスシーネは受傷直後など骨折部分の腫脹が予想される場合に選択されることが多い。

看護ケアは、神経麻痺や血行障害やギプス装着部分の痛みなどを観察し、異常時は医師に報告する。また、通常は1日1回程度、包帯交換を行う(医師の指示による)。

【参考文献
日本骨折治療学会:骨折に対する外固定方法について(2023年6月9日閲覧)https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip31.html


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)

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