看護用語集

不感蒸泄

ふかんじょうせつ

不感蒸泄とは、呼気と皮膚発汗以外)からの水分喪失のこと。不感蒸散ともいう。排尿や発汗といった、目で見てわかる排泄は有感蒸泄。



不感蒸泄の量は気温などの条件により変動するが、常温の安静時で、皮膚から放出される水分量は500〜700mL/日、呼気として放出される水分量は150〜450mL/日、つまり不感蒸泄として650mL〜1,150mL/日の水分が放出される。発熱時は不感蒸泄の量が増加し、体温が1度上がるごとに15%増えるといわれる。



水分バランス計算する際には,必ず不感蒸泄量を含める。不感蒸泄の1日量は一般的に、体重(kg)×15mL+(体温--36.8)×200 mLで計算する。


監修:林 洋(東京有明医療大学 学長)
執筆:川上嘉明(有明医療大学看護学部看護学科 教授)


同音異義語・略語
不感蒸泄の同音異義語・略語は未登録です
「不感蒸泄」に関する看護記事
該当する記事がありません
新着の看護記事
  • 人気の看護記事