看護用語集

低ナトリウム血症

ていなとりうむけっしょう

低ナトリウム血症とは、血清ナトリウム濃度が130~135mEq/Lに低下した状態のことである。

低ナトリウム血症は臨床において高頻度で起こる電解質異常である。
低ナトリウム血症とは、体内のナトリウム量に比較して体内の水分量が過剰になった状態を表すため、低ナトリウム血症=ナトリウム量の不足とは限らない。

低ナトリウム血症は、体内水分量の状態によって以下の3つに分類される。
1・・・体液量が減少した低ナトリウム血症…体液喪失時のナトリウムの程度が水喪失の程度を上回る場合

2・・・体液量がほぼ正常低ナトリウム血症…体内のナトリウム量はほぼ正常で、水が相対的に増加している場合に生じる。

3・・・体液量の増加した低ナトリウム血症…体内にはナトリウムと水がともに過剰な状態で、ナトリウムの増加よりも水の増加が大きい場合に生じる。

低ナトリウム血症症状食欲不振や嘔吐、全身倦怠肝、錯乱、昏睡などがある。
これらの症状低ナトリウム血症が出現するまでの時間と関連しており、急速な進行で生じた場合は、軽度なものでも症状が現れる。
同音異義語・略語
hyponatremia
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