プロセスレコード

プロセスレコードとは、患者さんと看護師の間に起こる会話やそれぞれの反応・行動を記録して、その記録を分析・考察することで、看護師として、熟練した人間関係を学ぶための方法である。
患者さんと学生との関係や学生と指導教員の関係など、人間関係を発展させる学習としても活用できる。

プロセスレコードには、患者さんと看護師の間で交わされた会話やそれぞれの行動、看護師の感情、看護師が推定する患者の感情を記録して、その記録から分析、考察したことを記載する。
プロセスレコードを実施することで、看護師自身が陥りやすい傾向や、患者さんとの認識の違い、ズレを理解しやすくなる。その結果、人間関係を良好にするための技術を向上させることができる。

1列目に「相手の言葉・行動」、2列目に「そのときの自分の考え・感情」 、3列目に「自分の言葉・行動」、4列目に「そのときの自分について、今振り返って思うこと、気づき」などを時系列に記入していくのが、一般的である。

監修：林 洋