看護用語集

VF (心室細動)

ぶいえふ

VF(ventricular fibrillation、心室細動)とは、心室で無秩序な興奮が多数発生し、それぞれが心室内を旋回する結果、心臓が細かく痙攣している状態のこと。心電図上、P波、QRS波、T波は消失しており、基線は不規則に揺れている。虚血性心疾患、弁膜症、心筋炎、心筋症などの心疾患を有している場合や、ブルガタ症候群、QT延長症候群、電解質異常を認める場合でVFの発症リスクは高くなる。

VFになると血液循環が停止するため、拍、心拍、血圧を測定できなくなり、心停止に至って意識消失や呼吸停止を来たす。自己心肺が再開したとしても、心停止から3〜5分が経過した状態では脳障害を生じるリスクが高いため、早急な心肺蘇生と除細動が必要である。AEDをすぐに使用できない場合には応援を呼び、ドクターコールをして、除細動の準備ができるまで絶え間ない胸骨圧迫を続ける。

監修:林 洋

同音異義語・略語
心室細動Ventricular Fibrillation
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