介護者役割緊張リスク状態
かいごしゃやくわりきんちょうりすくじょうたい
介護者役割緊張リスク状態とは、ケア提供者への心身の負担が大きくなり、役割を果たせなくなる可能性がある状態を示す。NANDA-Iの看護診断では「家族や大切な人のために、ケア責任を果たすこと、期待に応えること、あるいは行動することが困難になりやすく、健康を損なうおそれのある状態1) 」と定義されている。なお、すでにこのような状態になっている場合は「介護者役割緊張」の看護診断が適用となる。
介護者役割緊張リスク状態は、介護者自身の状態、被介護者の状態、介護者と被介護者の関係、介護活動内容、家族の機能、社会経済的な背景の6つが影響を与える要因となる。これらの1つまたは複数の負担が増すことで、介護者の心身は追い詰められて、介護疲れや介護うつ、経済的困窮などを発生するリスクが高まる。
看護師は介護者の心身の状態や言動、感情の変化から負担の程度を評価する。そのうえで介護者役割緊張リスク状態になっている要因を特定し、解決するためのサポートを行う。看護師自身が介入して解決できる場合もあるが、多職種との連携や、適切な支援制度の活用、家族の協力が必要なケースもあるため、あらゆる選択肢を検討することが重要である。
●用語を使用した例文
患者さんの外来受診の付き添いで来た家族に疲労感がみられたため、介護者役割緊張リスク状態にあると判断し、家族には患者さんの処置中に仮眠をとるように促した。
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断 定義と分類.第12版 医学書院,2021,p.350
介護者役割緊張リスク状態は、介護者自身の状態、被介護者の状態、介護者と被介護者の関係、介護活動内容、家族の機能、社会経済的な背景の6つが影響を与える要因となる。これらの1つまたは複数の負担が増すことで、介護者の心身は追い詰められて、介護疲れや介護うつ、経済的困窮などを発生するリスクが高まる。
看護師は介護者の心身の状態や言動、感情の変化から負担の程度を評価する。そのうえで介護者役割緊張リスク状態になっている要因を特定し、解決するためのサポートを行う。看護師自身が介入して解決できる場合もあるが、多職種との連携や、適切な支援制度の活用、家族の協力が必要なケースもあるため、あらゆる選択肢を検討することが重要である。
●用語を使用した例文
患者さんの外来受診の付き添いで来た家族に疲労感がみられたため、介護者役割緊張リスク状態にあると判断し、家族には患者さんの処置中に仮眠をとるように促した。
●引用文献
1)T.ヘザーハードマン,編:NANDA-I 看護診断 定義と分類.第12版 医学書院,2021,p.350
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